脳内を見せてみせよう

障がい者手帳3級つきました。診断がついている人の日記です。

統合失調症が寛解しました

2019年から患っていた統合失調症寛解しました。

症状としては比較的軽度なものだったかもしれませんが、入院や休職をしたこともありました。周り道も多くて長くなりますが、そこから寛解に至るまでの記録を残したいと思います。

 

・既往歴

中学時代にコミュニケーションに悩み自傷をしており、カウンセリングに通いました。

高校時代に一度希死念慮が爆発してしまい自殺未遂を起こし、腕に縫合痕が残っています。

大学生活がうまくいかないと感じて休みがちになり、大学の保健室から病院への診察に繋げていただきました。今までの気分の浮き沈みから「双極性障害」と診断され1ヶ月ほど休学し、その後も服薬治療を行っていました。

家庭環境は良好です。

 

統合失調症の発症

医療従事者を志しており、国家試験の受験に対するプレッシャーから幻聴・妄想の症状が出現しました。物を盗まれる妄想や貧困妄想、「死ね」という言葉を四六時中投げられているような幻聴などありました。希死念慮がとても強く、主治医から「入院が必要」との判断が下り、入院期間が試験に被ってしまい受験できなかったためその後1年は国試浪人をしていました。

(ここのブログには発症時の記事が残っていますが、支離滅裂な文章でかなり「やばい」状態です…。)

 

・入院期間

任意入院という形で約2ヶ月入院し、症状がとても改善しました。休息しつつ積極的にリハビリ(作業療法)に参加し、同世代の入院友達もできて今も連絡を取り合っており、良い時間を過ごせたと感じています。

両親・友人・後輩・恋人が面会に来てくれており、自分は1人ではないんだ、味方がいてくれるんだと再確認できました。

また、入院期間中に主治医から「気分の浮き沈みは確かに大きいけれど病的ではないかもしれない」と伝えられ、双極性障害の診断が外れています。

 

・通院

入院時に出会った主治医の外来に、現在も継続して通院しています。

頻度は月1回ほどで、不調時には診察を早めていただいていました。

服薬治療では統合失調症の症状に対してリスペリドン・クエチアピン、副作用止めのビペリデン、睡眠導入剤としてルネスタ、頓服としてロラゼパム(抗不安薬)を服用していました。

 

・国試浪人期間

入院を機にアルバイトを休職させていただいており、退院後すぐに復帰しました。元々自分に無力感を抱きやすく、働くことで「役に立っている」という気持ちでいられたため継続できたのではないかと思います。

以前はバイト中の幻聴がひどかったのですが、復帰後は服薬調整もあり収まっていました。

別職種ですが同じ年に国試を受験する友人がいたため、2人で勉強をしていました。1人では乗り越えられなかったと強く思うので、とても感謝しています。

 

・就職

国家試験の自己採点で合格ラインを超えていることを確認し、就職活動を始めました。

元々何十社も受ける職種ではないので、ご縁があり1社目で採用をいただくことができました。

面接の際にプロフィールなどを記入する用紙があり、既往歴のような欄に正直に「統合失調症」と書いてしまいました。その後の面接では「症状とどう付き合ってきたか」「働いていけるか」を事細かく聞かれましたが、それでも正規雇用で採用してくださいました。

直属の先輩方には私の病気が知らされていたため、初めから配慮していただけたこともあり無事に1年目を乗り越えることができました。

 

・休職

入職2年目で資格試験の勉強をしていましたが、仕事でも悩みが多くうまく両立できず、希死念慮や妄想が一層強くなり休職となりました。

休職期間中は休息できましたが仕事に関する部分がリセットされたような状態になってしまい、今までのスキルを取り戻して独り立ちするまでにとても時間が掛かってしまいました。指導者の方々には本当にご迷惑をお掛けしたと感じています。

 

・非常勤になる

1ヶ月で復職しましたが時短勤務から始まり、結果的に出勤時間が足りないため常勤から外れることになりました。勤務時間を増やしたいと交渉していましたが周りの方々も慎重になっており時間が掛かりました。「周りは週5フルタイムで働く人ばかりなのに情けない」という劣等感を常に抱き、沈んだ日々を過ごしていました。

それでも指導者の方は私の体調を見ながら協力してくださり、何とかこなせる仕事が増えていきました。

 

・減薬

就職当初から午前中に体調が悪いことがとても多く、時々早退してしまうこともあり「まともに働けない自分が情けない」と自信を無くしていました。

幻聴や妄想のような統合失調症らしい症状が出現することは減っており、夜に飲んでいる薬の減薬を交渉しました。すると午前の重だるさがどんどん改善され、今の私には効きすぎていたために朝に薬の効果が残ってしんどかったのだと分かりました。

 

・体調の改善

朝にすっきり起きられるようになったことがとても嬉しく、7時→6時起きでゆっくり支度し、バスを30分の徒歩に変えて通勤することが習慣化され自分でも「健康だな」と感じることが増えました。

職場でも環境に慣れて仕事が楽しいと思えるようになってきたことや周りの方の温かみがあり、他職種の方とも良好な関係が築けていると感じることも増えました。

 

寛解

月1回の通院を続けていましたが、ある日突然主治医に「〇〇さん(私)はもう統合失調症じゃないと思いますよ」と伝えられました。驚きはしましたが、自分でもほとんどそれらしき症状がないなと気づいたため「私もそう思います」と答えました。

全ての薬を一度に無くすことはできないのでまだ通院は続きますが、ここで「闘病が終わった」と感じました。

 

 

発症してからというものの「一生抱えなきゃいけない病気なんだ」という思い込みが強かったため、寛解まで至れた喜びを噛み締めています。

ここまで来ることができたのは本当に周りの方々のおかげです。本当にありがとうございました。

性格として落ち込みやすい部分はあり、再発の可能性も捨て切れないですが、この先も安定した状態を保てるように一層努めます。

 

 

ここまで触れていませんでしたが、発症前〜現在までにはいわゆる「理解のある彼くん」が3人いました。(5年半→4ヶ月→現在)

元々恋愛体質であったため、恋人の存在をかなり重視していました。

出会いの経緯や交際の続け方を述べると長くなるので、別の記事に書こうと思います。